音楽

【全曲紹介】AC/DC – High Voltage

AC/DCのアルバム『High Voltage』の全曲紹介です。

『High Voltage』は、1976年にリリースされた、AC/DCのメジャー1枚目のアルバムです。オーストラリア限定リリースだった『High Voltage』と『T.N.T.』という2枚のアルバムから数曲ずつピックアップした「いいとこ取り」の内容となっています。

40年以上前の作品なので音の古さこそ感じますが、最近の作品と音楽性は変わらないので、そこまで違和感なく聴くことができます。現在のライヴで演奏される楽曲も多く、彼らの代表作の1つです。

そんなアルバム「High Voltage」の全曲についてまとめてみました!視聴用の動画やApple Musicへのリンクも設置していますので、是非一度聞いてみてください!

1.It’s a Long Way to the Top (If You Wanna Rock ‘N’ Roll)

メジャーデビューアルバムにおける記念すべき1曲目。「ロックで売れるのは大変だぜ!」みたいな歌詞ですね。この後の大ブレイクを成し遂げたAC/DCですが、この辺りでやたら現実を見てたのが功を奏したのでしょうか。

21世紀になってからの作品とまるで変わらない、ゴリゴリでシンプルなリズム隊にブルージー要素強めなアンガス・ヤングのリードギター。そして甲高いしゃがれてセクシーなボン・スコットのボーカル。微調整は加えているにしても、デビューアルバムから40年以上も方向性がぶれないって本当に凄いですよね。

2.Rock ‘N’ Roll Singer

前曲「It’s a Long Way to the Top (If You Wanna Rock ‘N’ Roll)」と同じような内容で、「ロックンロールスターになってやるぜ!」という感じの歌詞。お母さんに抱かれていた頃は何となく医者とか弁護士あたりになるのかなってぼんやり考えてたけど、学校辞めてロックンロールシンガーになってやる!他のバカなやつらとは違う!と決意したという、典型的な「THE ロックンローラー」みたいな感じがビシビシ感じられて最高です

ひたすら縦ノリのジャキジャキしたリフで、お気に入りの楽曲です。後年の作品と比べるとそこまで激しくはなくマイルドな仕上がりになっていますが、やはりデビューアルバムということもあり、まだまだ進化の途中だったのでしょうか。

3.The Jack

近年のライヴでも演奏されることの多いスローなブルース曲です。

歌詞は性病を持った売春婦についての歌。アルバム版は暗喩で表現していましたが、ライヴになると結構直接的なワードに切り替わってたりします。

ライヴ映像見るとメチャクチャ盛り上がってサビのコールまで行われていますが、そんな歌詞でよく盛り上がれるなとも思うところもあったり。でもやっぱり、乗れてしまうのです。この泥臭さこそロックンロールなのです!

4.Live Wire

前曲「The Jack」から打って変わってドライヴ感溢れるロックンロールナンバー。アルバム版だと比較的落ち着いた印象を受けてしまうので、ライヴの映像をどうぞ。やっぱりAC/DCはライヴバンドだと実感させられてしまいますね。

歌詞はかなりそのまんまですが、セックスについての話ですね。Live Wireって「活動家」とか「精力的な人」いう意味らしいですが、そういう方面での活動家ってことでしょうかね。(参考:https://ejje.weblio.jp/content/live+wire

5.T.N.T.

ライヴのセットリスト常連曲のひとつ。コード3つの超シンプルなリフでサビまでカバーし、最後までひたすら突っ走っていくテンションぶち上げ曲。こんなシンプルでかっこいい曲作れるって本当に凄いです。

何よりの特徴として、アンガス・ヤングのコーラスが入っています。「オイ!オイ!」と叫んでいるだけですが、このシャウトがいい味出してます。

6.Can I Sit Next to You Girl

「T.N.T.」よりは落ち着いたが、ちょっと激しめのロックンロールナンバー。歌詞はちょっと読み取りが難しかったのですが、女性をナンパしたら男が出てきて揉めたっていう内容かと。それにしては明るい曲調なのが良いですね。さすがロックンロール。

ボン・スコットの前のボーカリスト、デイヴ・エヴァンスバージョンの映像がYouTubeにあったので、置いておきますね。イントロのハワイアンな感じといい、衣装のグラムロック感といい、方向性がまだ不安定だった頃の貴重な姿を見ることが出来ます。マルコムの衣装の謎さがとても気になります。

7.Little Lover

スローなブルース調の楽曲。

恋人になったファンの女性と、全くヒットを飛ばせなかった冴えないバンドマンのお話。ヒットを飛ばせなくても気にしない彼女と、気に病んでる自分の対比が面白いです。ギラギラした話ばかりでなく、こういう泥臭さもロックには必要ですね。

8.She’s Got Balls

これまたスローなブルース。ヘヴィでキャッチーなサビもいいですね。

歌詞の中身はタイトル通りの下ネタ。「She’s Got Ball!」と威勢よくコールするサビは圧巻です。ライヴでやってほしい。

9.High Voltage

ライヴのセットリスト常連曲。アルバムのタイトル曲ですね。「High! Voltage! Rock ‘N’ Roll」と単純明快なサビが心地よいです。

歌詞は女!酒!と、これまた「THE ロックンロール!」な内容。High Voltageの意味合いも、「絶頂」といったところでしょうか。最高。

この当時のアンガス・ヤングはコスチュームが色々あり、「High Voltage」では白い学ランを着ています。帽子の「A」が良いですね。

まとめ

AC/DCの『High Voltage』の全曲紹介をしてみました。

現代で聴くと流石に音がスカスカ…という印象も拭えませんが、その奥に隠れたロックンロールのエッセンスは現代でも通用する確かなもので、彼らのその後の大ブレイクの要因を感じる事ができます。ライヴ常連の曲も沢山含まれているので、ぜひ一度聴いてみてください!

また、AC/DCの他のおすすめアルバムも紹介しているので、是非見て頂ければと思います。↓

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それでは!

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