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音楽

【全曲紹介】AC/DC – Back In Black

AC/DCのアルバム「Back in Black」の全曲レビューです。

『Back in Black』は1980年リリースの、AC/DC6枚目のアルバムです。

前作『Highway To Hell』がスマッシュヒットを飛ばし、さぁこれからだ!という時にフロントマンであったボン・スコットが急死。

そこで新ボーカルのブライアン・ジョンソンを迎え制作されたのがこの『Back in Black』。ジャケットは黒一色にタイトルのみの超シンプルなデザインですが、これはボン・スコットへの追悼の意味を込めているそうです。

ジャケットはそういう意味合いで非常にシンプルなものとなっていますが、肝心の楽曲は酒!金!女!がテーマの通常運転なものが大多数なので、安心していつものカッコいいAC/DCを聴く事ができます。

セールス的にも大成功した作品で、全世界で4900万枚以上を売り上げているそうです。バンド全体でではなくて、『Back in Black』のみでこの売上枚数なのだから、恐ろしいですよね…。
これはMichael Jacksonの『Thriller』やPink Floydの『Dark Side Of The Moon』といった錚々たるメンバーと並び、全世界での売上げランキングの上位5位以内に食い込んでくるようです。すげぇ…

そんな名盤『Back in Black』のレビューをして参りましょう!

1.Hells Bells

印象的な鐘の音で始まる1曲目。

ボン・スコットに対しての追悼の意味を込めているのでしょうが、タイトルは『地獄の鐘』で、歌詞も「サタンがお前を地獄に連れて行くぞ。逃げられねぇからな!」という内容。

最初にしっかり追悼はして、その後は自分たちの音楽をこれからも奏でていくぞという、ある意味では「決意の歌」なのかもしれません。しょんぼりした歌作られても、ボン・スコットも不本意そうですしね。

ギターの音も立っており、新メンバーのブライアン・ジョンソンの金切り声もよくマッチしています。めちゃくちゃカッコいいです。

Hell’s Bellsの映像

PV・ライブ映像ともにオフィシャルで上げられています。

PV

非常にシンプルなセットで、ライブを行うだけの内容。これくらいのシンプルさで彼らの魅力が大いに引き立つのです。

まとめて撮ったのか、このアルバム関連のPVは全部同じセットです。

凝った映像作らなくても十分かっこいいのだから、そりゃそうなりますよね。

ライブ映像

巨大な鐘が降りてきてそれに飛び乗って音を鳴らすというパフォーマンスがなされています。追悼の音も客を盛り上げる為のパフォーマンスにしてしまう。さすがです。

2.Shoot to Thrill

『Hell’s Bells』が全体的に重たい雰囲気だったのに対し、この『Shoot to Thrill』は非常に軽やか。

歌詞の中身は、女性を口説き落とすぜ!っていう内容です。

『Shoot to Thrill』の映像

PVは見当たらなかったのでライブ映像のみ。

AC/DCの曲が使われまくっている映画『Iron Man 2』のPVも兼ねたライブ映像です。

『Back in Black』のリリースが1980年、『Iron Man 2』が2010年の作品なので、30年の年の差。でもマッチするんです。アメリカンなかっこよさは普遍的で、かつAC/DCがその代名詞なのです。

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3.What Do You Do for Money Honey

『Shoot to Thrill』に続いてこれも軽やか。シンバルの音が心地よい。

歌詞の内容は、売春婦についてのお話。お金のためにセックスしているハニーにナニをする?という話。

『What Do You Do for Money Honey』の映像

PVのみ、YouTubeにオフィシャルで上げられています。

PV

例のごとく、スタジオでライブしている映像です。

『Back in Black』関連の映像を見るたびに思うんですが、マルコムのギターめちゃくちゃ大きいですよね。いや、マルコムが小さいのか…?

4.Givin’ the Dog a Bone

ヘヴィ寄りの楽曲。ジャキジャキしたリフが大好きです。

タイトルを直訳すると『その犬から骨をもらった』。別に骨の話をしているわけでなく、「性病をもらった」ってことの暗喩です。AC/DCに詳しい方ならご存知かと思いますが、AC/DCは基本的に「酒・金・女」のことしか歌いません。

『Givin’ the Dog a Bone』の映像

YouTubeにオフィシャル映像は見当たりませんでした。

ということで、Apple Musicの試聴リンクをどうぞ↓

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5.Let Me Put My Love Into You

『Givin’ the Dog a Bone』より直接的なタイトルですね。直訳すると『俺の愛をお前の中に入れさせてください』。歌詞の説明は不要でしょう。

最初こそ静かですが、この曲もヘヴィ寄りのジャキジャキした渋いリフで攻めてくるので、私の大好物です。ブライアン・ジョンソンの金切り声もマッチしています。

オフィシャル映像はこれも見当たらなかったので、Apple Musicの試聴をどうぞ↓

6.Back in Black

タイトル曲。

泣く子も黙るリフ、ソリッドなリズム隊、暴れまくるリードギターに金切り声のボーカル。どれをとっても素晴らしい…。

歌詞の解釈については諸説あるようですが、「俺は殺されても何度でも生き返って(闇から戻ってきて)お前をぶっ潰してやる!」という、地獄からの使者についてのお話でしょうか。どことなく『Hell’s Bells』と似ていますね。それか、「何回振られても何度でもアタックしてやるからな」という女性関係の歌か…。細かい話は他の詳しい方におまかせします。

『Back in Black』の映像

PV・ライブ映像ともに、オフィシャルからアップされています。

PV

これまでのPVと同じくスタジオでライブしています。アルバムタイトル曲だけあってか、アンガス・ヤングが他の曲より暴れっぷりが激しいように思います。

こんなシンプルな映像ですが、再生回数3.9億回(執筆時点)を誇るとんでもない楽曲です。世界的なセールス記録を持っているだけあります。

ライブ映像

幾つかアップされていますが、2009年のアクトをどうぞ。

リフを会場全体でコールするのは圧巻。こんな空間にプレイヤー側で立ち会ってみたいものです。

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7.You Shook Me All Night Long

非常に直接的なタイトルですね。直訳すると『お前は俺を一晩中刺激した』。刺激の意味は言わずもがな。

『Let Me Put In My Love Into You』『Back in Black』迄のヘヴィ路線からは少し外れ、スッキリ爽やか系のサウンドでド下ネタをかましてきます。

『You Shook Me All Night Long』の映像

PV・ライブ映像ともに、オフィシャルからアップされています。

PV

これまで通りのスタジオライブ映像。

他の曲よりブライアン・ジョンソンが動きまくっており、マルコム・ヤングやクリフ・ウィリアムズとのツーショットも見ることが出来ます。

ライブ映像

ライブの1曲目で演奏されたときの映像。

サビを全員で歌う一体感…この空間に行きたくなってきます。このライブはアルゼンチンのブエノスアイレスで開催されたものであるそうで、動員数も半端なさそうですね。さいたまスーパーアリーナでのライブに参戦したことはあるのですが、ここまでの人数かつ同等の盛り上がりに到達させるのはなかなか至難の業でしょう。

8.Have a Drink On Me

タイトルの通り、お酒のお話。ボン・スコットの死因はアルコール過剰摂取によるところが大きな原因になっているにも関わらず、「飲みまくろうぜ!」という主旨の曲をリリースできるのって本当にロックですよね。

ただ、ボン・スコット存命時から『Back in Black』の制作には取り掛かっていたらしいので、その名残で既に仕掛けていた楽曲だったりしたのかもしれませんけどね。

『Have a Drink On Me』の映像はなかったので、Apple Musicの試聴リンクをどうぞ↓

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9.Shake a Leg

緩めのイントロから爆発的にテンポを上げていきます。最後の方にこの曲を持ってくるなんて、なんてカッコいいんだ!と初めて聴いた時は思いましたね。

歌詞は恐らく、これまた女性関係。私の英語レベルで完全に理解するまでには至っていませんが、かなり激しい内容です。

『Shake a Leg』も映像が見当たらなかったので、Apple Musicでの試聴をどうぞ↓

10.Rock and Roll Ain’t Noise Pollution

最後にスローなハードロック。ブギーの要素も入っており、『Highway to Hell』迄の名残を感じさせられる一曲です。これで締めだとか本当にカッコいい。

歌詞の内容はタイトルはそのまんま、『ロックンロールはノイズじゃねぇ』。上品ぶってるおじさんたちにも、ロックの魅力を伝えようとしているのでしょうか。リズムや愛が欲しくて横たわってしまっている人に対して、生きるためにそれらの代わりにロックを届けようとしているような歌詞です。なんていい人たちなんだ…

『Rock and Roll Ain’t Noise Pollution』の映像

PV・ライブ映像どちらもオフィシャルからアップされています。

PV

当アルバムのPV恒例の、スタジオライヴ映像です。

1分40秒頃の4人が横一列に並ぶシーンは鳥肌が立つかっこよさ。

ライブ映像

死ぬほどカッコいい。ライヴだけあって若干走っていますが、ブギーな部分が際立ちかっこよさが原曲からより引き立ちます。

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まとめ

最初から最後まで全くテンションが落ちることなく、メンバーの死という悲しい事件があってもAC/DCらしさを追求した結果生まれた、誠に素晴らしいアルバムです。

傑作です。これ以上表現のしようがありません。絶対に、聴いてください。

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もいもい
多趣味なリーマン。音楽・ゲーム・旅行等を中心に、興味を持った事柄について取り上げていきます。