音楽の話をすることは多々あれど、プログレの話をする友人って私の周りに全くいないんですよね。
プログレって何から聴けばいいんだろう…って考えてみたら、King Crimsonの「Discipline」がいいんじゃいかなって思ったので、紹介してみたいと思います。
プログレ=難しい…?
プログレってどんな印象?と聴くと、大体こういう返答が返ってきます。
「難しそう」
恐らくそのイメージは、初期のKing Crimsonから来てるんじゃないんでしょうか。
説明するまでもありませんが、キング・クリムゾンは1960年代後半から活躍しているプログレッシブ・ロックバンドです。ファーストアルバムの「クリムゾンキングの宮殿」のジャケットは何処かで見たことある方も多んじゃないでしょうか。
この時期のライブを見てみましょう。
重い…
カッコイイんですが、中々気軽には聴けない気迫。Spotifyで聴き流せるような作品ではありません。はじめて聴いた時は正座しながら聴きました。
そう、キング・クリムゾンおよびプログレといえば、この「難しい」という印象なのです。①プログレ=難しい、②King Crimson=プログレの代表格、③すなわちKing Crimson=超難しい、という三段論法。あると思います。
そういう論理で導き出された解のためにとっかかれないタイプの方におすすめしたいのが、この「Discipline」。とりあえず1曲めのライブ映像を御覧ください。
全体的にファンキーな雰囲気で、他のアルバムより圧倒的に聴きやすいのです。アメリカ出身のエイドリアン・ブリュー(Vo, Gt,)とトニー・レヴィン(Bs,)が加入した為でしょうか。70年代ではピクリとも笑わなかったロバート・フリップ(Gt)もニコニコです。
いや、やっていることは難しいんですよ。「冒頭に出てくる髭のおっさんが弾いてる楽器は何だ!?」から始まり、「ボーカルが弾いてるギター、どんなエフェクト!?」「なんだこの正確なフルピッキング…」「ドラムはポリリズムかよ…」等々ツッコミどころ満載です。全員好き勝手なリズムと音出しているようで、きっちりブレイクはノリノリで決める。なんだこの人ら。
でも、圧倒的に聴きやすくありませんか?
各パートで全部拍子が違うんじゃないか…? でも絶妙な心地よさ。ビートのファンキーさがバカテク由来のコッテリ成分を中和してくれています。
まとめ
音楽に対する壁って結構あると思うんですよね。「俺には合わないだろうなぁ」とか、「わかんないだろうなぁ」という感情から手を出さないパターン。その壁を乗り越えてみると、知らない世界があるんだ!と、より音楽というより人生が面白くなるんじゃないかなぁと。
その壁の中でも最高峰に硬いのが、プログレ。20代前半以下には特に馴染みがなく、壁の強度は半端ないです。その壁をある程度破壊してくれるのが、この「Discipline」なんじゃないかなと思っています。CDレンタル屋さんに置いてあるのを割りと見かけるので、見かけたら是非手にとってみてください。
それでは!