私はAC/DCというバンドが大好きです。安定の超シンプル4つ打ちドラムとベースの上で骨太ギターリフを掻き鳴らし、金切り声のボーカルと、走り回ってヘドバンしまくってるのに全く外さないブルース基調のリードギター。展開的なハードロック…素晴らしい…
日本だとあまりメジャーではないようですが、彼らの一番売れているらしいアルバム「Back in Black」は売上枚数一千万枚以上の作品に送られるダイアモンドディスク認定を受けており、ソースによってはマイケル・ジャクソンのThrillerの次の総売上枚数であると報じているものもありました(http://www.blabbermouth.net/news/ac-dc-s-back-in-black-second-best-selling-album-of-all-time/)。
1970年代前半から現在に至るまで路線変更が殆どない(ほんの気持ちポップに寄せたりした程度)ので、バンドの説明は上記で終わりです。アルバム全部でシャッフル再生してみても、そんなに違和感なく聴き進める事ができます。
そんな彼らのオリジナルアルバムでこれは聴いとけ!ってやつを選んでみました。軸のブレが全くないので、どこから聴いてもいいし、なんなら全部聴けと言ってしまいたいですが、活動歴もあって作品数が多いので厳選して5つあげてみました。
1.Back in Black
先に紹介してしまったので、このアルバムから。スリラーの次に売れてるとかそういうの抜きにして、絶対聴いて欲しいアルバム。ハードロックといえば、Deep PurpleやLed Zeppelinよりもこのアルバムをおすすめしたい。
収録曲のPVもいくつかあるので見て欲しいんですが、
ライブに来いよ!!!!こんな感じだから!!!!
と言わんばかりに同じ場所でひたすらライブをしているだけ。
アルバム発表の1980年はまだMTV開局前で、PVにお金掛けられる予算がなかったのかもしれませんが、このシンプルさがAC/DCの魅力を倍増させているような気がしてなりません。
サントラに使用されたことからアイアンマン2仕様のPVもあり、これは2曲目のShoot To Thrillが使われています。アルバム発表から30年経ってもやってることは変わりありません。
『Back In Black』の全曲紹介記事はこちら。
2.Highway to Hell
個人的にはBack in Blackよりも好き。というか「Highway to Hell」から「Girls Gotta Rhythm」の流れが好き。それ以外の流れも好き。
ブルースとロックと勢いのバランスがちょうどいいんですよね。このアルバムより前はまだ荒削りな感じで、一方以後の80年代はヘヴィ・90年代はポップ・2000年代以後はブルースな方面に寄せてきてるなっていう感覚でいます。全部ほんの気持ちですけれど。
YouTubeには4曲分のPVがありました。曲名の前の数字はアルバムでの曲順です。
- 1.Highway to Hell
- 3.Walk All Over You
- 4.Touch Too Much
- 6.Shot Down Down Flames
なぜ2曲めのGirls Gotta Rhythmがないんだ… テレビでの演奏動画があったので貼っておきますね。アテレコ感全開ですが。
『Highway To Hell』の全曲紹介記事はこちら。
3.Live (Collector’s Edition)
1992年発表のライブアルバム。超濃密な2枚組。1990年発表のRazor’s Edze迄のベスト・アルバム的選曲となっており、昔の曲についてはボン・スコットのボーカルと比較してみるのも面白いかもしれません。
CDは何故か各曲間でフェードアウトしてしまう謎仕様の為、DVDをおすすめします。地平線の彼方まで観客がひしめいている恐ろしい光景を見ることができます。そんな中でもギター一本で魅せるアンガス・ヤングの方がもっと恐ろしい。観客の皆さん、とても楽しそうでノリが良いです。こんなライブに行きたい。
この時のドラム クリス・スレイドは、今バンドに戻ってきているらしいですね(2017年9月時点)。ドラムセットの両脇にバスドラム&右ハイハットのオープンハンドっていう独特のセット、一度見てみたい。
4.For Those about to Rock (We Salute You)
Back in Blackの大ヒット後に制作されたアルバム。アルバムが爆売れしようが、彼らのやる音楽にブレはありません。終始、骨太ハードロック一本です。
前作『Back in Black』の大ヒットで予算が増えたのか、タイトル曲である一曲目には本物の大砲の音が使用されています。ライブでも大砲を持ち込んでドッカンドッカンぶっ放しています。こんなパフォーマンスをするなら、地方の小さな箱ではできませんよね。
『For Those About To Rock (We Salute You)』の全曲紹介記事はこちら。
5.High Voltage
彼らのファーストアルバム。未だにライブで演奏される曲が目白押しです。
中音域が若干抑えられているので、ドンシャリした質感の音がします。レコーディング環境が古いってのもあるでしょうし、それも味となっております。だって1976年発売ですもの。身の回りに40年以上前のものってなかなかないのでは。
このPVではバグパイプが使われているのが印象的。ロックの中に挟んでも意外といけるもんですね。
『High Voltage』の全曲紹介記事はこちら。
まとめ
AC/DCのオススメアルバムを5つ選びました。作品がたくさんあるバンドならではの取っ掛かりの悪さを、少しでもなくすことができれば幸いです。
最近は色んな事情でメンバー交代が相次ぎ、サポートボーカルにGuns N Rosesのアクセル・ローズが参加しているっていうのも驚きです。しかし、編成が変わっても、奏でる音楽はいつものAC/DC。普遍的なかっこよさが、彼らの音楽にはあると思っています。
それでは!