ウェブサイトとホームページの違いについて、ざっくりまとめました。
どちらも「ウェブ上にある情報発信している媒体」を指しているというようなニュアンスは分かるけど、具体的にどう違うかわからない…という方も多いのではないでしょうか。私もウェブ業界に入りたての時は理解が及ばず混乱したものです…。
そんな訳で、自分の頭の中の整理も兼ねて、改めてウェブサイトとホームページに違いについて、辞書も使いながら調べてみました。
ウェブサイトとは?
まず、ウェブサイトとは何か。辞書で調べると以下のように定義されています。
インターネットの標準的な情報提供システムであるWWW(ワールドワイドウェブ)で公開されるウェブページの集まり。企業・組織・個人が作成・管理・運用する。◇略して「サイト」ともいう。日本では「ホームページ」ということも多い。 引用:IT用語がわかる辞典
これだけだと、「ウェブページって何?」となるので、ウェブページについても同じ辞書で調べます。以下のように記載されています。
インターネットの標準的な情報提供システムであるWWW(ワールドワイドウェブ)上で公開される文書。文書中に組み込まれた別の文書やファイルを参照するハイパーリンクにより、複数の文書が相互に結びついたハイパーテキストという文書システムを構成する。HTMLなどのマークアップ言語で記述され、ウェブブラウザーというアプリケーションソフトで閲覧する。文字と画像を表示するほか、動画や音声の再生もできる。◇略して「ページ」ともいう。ウェブページをあたかも一冊の本のようにまとめたものを「ウェブサイト」という。 引用:IT用語がわかる辞典
つまりは、ウェブサイトとは、「インターネット上にある文書(ウェブページ)の集合体」という意味になります。特定の物を指すというよりは、概念的な言葉ですね。
図にすると以下のようなイメージです。
辞書の文言の中にもありますが、”本”や”アルバム”のようなイメージが近しいでしょうか。
この文書には、動画や音声なども含まれるので、「ウェブページ=情報のまとまり」と理解しておけばよいかと思います。
ホームページとは?
次に、ホームページとは何か。同じく辞書で調べてみました。
WWW(ワールドワイドウェブ)上で公開されるウェブサイトの入り口にあたるページ。元はウェブブラウザーを起動したとき、最初に表示されるページを意味した。日本ではウェブページやウェブサイト全体を指す言葉として使われることもある。◇略して「HP」とも書く。 引用:IT用語がわかる辞典
Webサイト、もしくはそのスタートページともいわれる。ウェブブラウザを起動した時や、多くのブラウザに存在するホームボタンを押した時に表示されるページのことである。 引用:ホームページ制作用語集
上記を参考にすると、ホームページとは、ブラウザを起動直後に表示されるウェブページ、ないしは各ウェブサイトのトップページを表すという事であるようです。
ウェブサイトと同じ意味合いで使っている場合も多いようで、そのせいで無駄に混乱を生んでいるわけですね。なるほど…。
無理やり図にするとこんな感じです。
ウェブサイトというのが概念的な言葉であるのに対し、ホームページは何かしら対象があって初めて有効となる言葉ですね。
例えば、皆さんがブラウザを起動した際に表示するページをYahoo!Japanに設定していたら、皆さんのホームページはYahoo!Japanになります。同様に、私がブラウザを起動した際に表示するページをGoogleを設定していたら、私のホームページはGoogleとなります。
また、Yahoo!JapanのトップページやGoogleのトップページは、それぞれのウェブサイトのホームページとなる、ということですね。
- ブラウザを起動直後に表示されるウェブページ
- 各ウェブサイトのトップページ
ウェブサイトとホームページの違いと使い分け
という事で、ウェブサイトとホームページの違いと、それぞれどう使い分けるかを超ざっくりまとめました。
ウェブサイトは全体、ホームページは特定の1ページ
まず、ウェブサイトはざっくり「全体」と認識すればOKです。
弊ブログ「moimoi days」を例に挙げると、ウェブサイトはトップページ「https://moimoi-days.com」を筆頭に、その下にある各ウェブページを全部含んだブログ全体の事を指します。
なので、「ウェブサイト制作をしたい!」って方がいたら、「複数のウェブページから構成されるウェブ上の情報媒体を作りたいんだな…」と思えばよいかと思います。
一方、ホームページはかなり細かく、「特定の1ページのみ」です。
「各ウェブサイトのトップページ」という意味合いでは、特定のウェブページ「https://moimoi-days.com」のみを指します。それ以外のウェブページはホームページではありません。
また、「ブラウザを起動した直後に表示されるウェブサイト」という意味合いでは、弊ブログがホームページだったりホームページでないか、人によって変わってきます。さらに、弊ブログをホームページに設定してくれていても、何かのブログ記事をブラウザが起動する際に一番最初に表示するページとして設定していたら、そのブログ記事1ページがブラウザのホームページとして機能することとなります。
更にウェブサイトと同じ意味での使い方もされたりするため、人によって何を示しているのか念の為しっかり確認したほうが良いかもしれませんね。「ホームページを作りたい!」って言われたら、念の為しっかりヒヤリングしてみましょう。
基本的には「ウェブサイト」を使い、トップページの話題は「ホームページ」を使う
ということで、「ホームページ」は指し示す対象がかなり限定され、かつ場合によって定義が異なる事も多いので、取り敢えずは「ウェブサイト」と言っておけば安心です。
そして、「ホームページ」はトップページを指し示す話が出てきた際に、認識がずれていなさそうだったら使う、くらいの運用が丁度良いかと思います。
まとめ
今回は、ウェブサイトとホームページの違いについてまとめてみました。
ウェブに関わる仕事をしていると、「ウェブサイト」と「ホームページ」というワードは頻繁に出てくるのですが、人によっては混同して使っている事もあり、特にウェブ業界に入りたての時は「何が違うんだー!」と混乱したこともあったので記事にしてみました。
取り敢えず、基本的には「ウェブサイト」と呼び、トップページの話になったら「ホームページ」と呼んでおけば概ねオッケー☆くらいの認識で大丈夫かとは思います。
それでは!