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【2019年版】FLACファイルをiTunesに取り込む方法【Mac Mojave】

FLAC ロゴ

FLACファイルをiTunesに取り込む方法についてまとめました。

現状、iTunesはFLACファイルの取り込みには対応していないので、ツールを使ってFLACファイルをiTunesが対応している可逆圧縮もしくは非圧縮ファイルに変換し、iTunesに取り込ませます。

FLACファイルをiTunesに取り込む方法

前述の通り、iTunesはFLACファイルの取り込みには現状対応していません。

flacファイルをiTunesに転送はできない

そのため、FLACファイルそのままで取り込むのではなく、FLACファイルをiTunesが対応している可逆圧縮ファイルもしくは非圧縮ファイルに変換することで取り込み出来るようにします。

flacファイルをiTunesに取り込めるファイル形式にして取り込む

結局取り込むのはFLACファイルじゃないやんけ!と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、おっしゃる通りです。iTunesが対応するまではこうして凌ぐしかないのかなと…。

iTunesで対応している非圧縮形式と可逆圧縮形式は、以下の2種です。

  • WAV(非圧縮形式)
  • Apple Lossless(可逆圧縮形式)

Apple Losslessがオススメ(管理の面から)

WAVとApple Losslessのどちらがいいか?個人的にはApple Lossless形式をおすすめします。理由は以下のとおりです。

  • WAVファイルは容量が大きく管理が面倒…
  • Apple Losslessなら容量小さくファイル管理も簡単!

WAVファイルは容量が大きく管理が面倒…

可逆圧縮形式であるFLACファイルから無圧縮形式であるWAVファイルに変換(デコード)してしまうと、容量が非常に大きくなってドライブの容量確保が大変になってきます。

さらに、WAVファイルだとタグ機能やアートワーク機能が使えず、ファイルの管理が非常に面倒なのであまりおすすめできません。

ただ、音質については無圧縮形式が最強なので、音質重視という方はWAVファイルで管理されることをオススメします。

Apple Losslessファイルなら容量小さく管理も簡単!

そのため、ある程度は容量が押さえられ、かつタグ機能も使える可逆圧縮形式でもあるApple Losslessファイルで保存しておけば、WAVファイルに戻すこともできますし、ちょうどいいのではないかと考えています。

ということで、ここからの画像はApple Losslessファイルに変換していくものがベースとなっています。WAV形式にする場合でも設定する場所が1箇所違うだけなので、引き続きご一緒頂ければと思います。

使用するツールは「FLAC2iTunes」

FLACファイルをiTunesに登録する為に使うツールは、「FLAC2iTunes」というツールです。名前が目的そのまんまですね。

FLAC2iTunes

FLAC2iTunesはiTunesのエンコーダーと連携し、FLACファイルをiTunesのエンコーダー側で指定した形式に変換・iTunesに登録まで自動で行ってくれます。

イメージとしては以下の図のような感じです。

FLAC2iTunes iTunes 連携

FLACファイルに曲名やアーティスト名が登録されていれば、それもiTunesに自動で引き継いでくれるのでとても便利です。

このFLAC2iTunesを活用して、FLACファイルをApple Losslessファイル、もしくは、WAVファイルに変換してiTunesに登録していきます。

FLACファイルをiTunesに登録する手順

ということで、ここからFLACファイルをiTunesに登録する具体的な手順についてのご説明です。

FLAC2iTunesをインストールする

まず「FLAC2iTunes」をインストールします。

こちらのリンク先からZIPファイルをダウンロードして下さい。

FLAC2iTunes ダウンロードhttps://github.com/cbguder/FLAC2iTunes/downloads

ダウンロードしたZIPファイルを解凍すると、「FLAC2iTunes.app」というファイルが出てきますので、このappファイルをアプリケーションディレクトリに移して下さい。

これで、FLAC2iTunesのインストールは完了です!

試しに起動するついでにバージョンアップをしておきましょう。FLAC2iTunesのメニューに「Check for Updates…」という項目があるので、クリックしてみて下さい。

flac2iTunes アップデート

最新バージョンがあれば、以下のような画面が出てくるので、「Install Update」をクリックしてアップデートしておきましょう。

アップデートが終わればFLAC2iTunesの再起動を要求されますので、再起動しましょう。

flac2iTunes アップデート

iTunesのファイル変換設定を行う

次はiTunesの設定です。FLACファイルをApple Losslessファイルに変換できるようにiTunes側の設定を行います。

iTunesのメニュー画面から環境設定に入ります。

iTunes FLAC 取り込み 環境設定

一般環境設定の画面が表示されるので、下部にある「読み込み設定」をクリック。

iTunes 一般環境設定

上部の読み込み方法のプルダウンの中に、エンコーディングメニューがあるので、「Apple Losslessエンコーダ」もしくは「WAVエンコーダ」を選択してからOKをクリックし前の画面に戻って下さい。今回、私は「Apple Losslessエンコーダ」を選択しています。

iTunes Apple Lossless アップルロスレス エンコード 設定

一般環境設定の画面でもOKを押して、これでiTunes側の設定は全て完了です。

FLAC2iTunesを使ってFLACファイルをエンコードする

それではFLACファイルをiTunesに登録していきましょう。

FLAC2iTunesにFLACファイルを読み込ませ、左上にある歯車アイコンの「Convert」をクリックすると変換が始まります。

FLAC2iTunes FLAC 変換

はじめて変換を実行する場合、iTunesへのアクセス許可を求められるかと思うので、OKを押して下さい。OKを押すと、FLAC2iTunesとiTunesが連携され、FLACファイルが指定したファイルに変換され始めます。

FLAC2iTunes iTunes アクセス権

iTunesに変換されたファイルが追加されて完了!

iTunesでCDを取り込んだ際と同じ「テレレン♪」という音とともに、FLACファイルからiTunes側で指定した形式のファイルへの変換と、iTunesへの音源追加が完了します。

iTunes FLAC2iTunes 変換ファイル 登録

ファイル情報を見てみると、指定したApple Losslessファイルにしっかりなっています。

FLAC2iTunes iTunes 変換結果

以上でFLACファイルをiTunesに取り込む作業は完了です。お疲れ様でした!

検証環境

ちなみに、今回の検証にあたって利用した環境は以下です。

デバイスMacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2015)
OSmacOS Mojave 10.14.2
プロセッサ2.8 GHz Intel Core i7
メモリ16GB 1600MHz DDR3
グラフィックAMD Radeon R9 M370X 2048 MB
Intel Iris Pro 1536 MB
iTunesバージョン12.9.2.5
FLAC2iTunesVersion 0.1 (12)

まとめ

今回は、FLACファイルをiTunesに取り込んでいくための方法についてまとめてみました。

iTunes側がFLACファイルに対応していないので、同じ可逆圧縮形式のApple Losslessファイル、もしくは非圧縮形式のWAVファイルに変換してから取り込むという方法が、現時点ではベストなのかなと思います。

今回ご紹介したように、FLAC2iTunesを使えばFLACファイルの変換とiTunesへの登録は簡単にできるとはいえ、いちいちやるのも手間なので、ネイティブでFLACファイル対応してくれるようiTunesのアップデートに期待ですね。

上記ご参考の上、お手持ちのFLACファイルをどんどんiTunesに取り込んでいってみて下さい!

それでは!

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もいもい
多趣味なリーマン。音楽・ゲーム・旅行等を中心に、興味を持った事柄について取り上げていきます。