- 検証環境
- Mac関連
- MAMP関連
- MAMPで複数サイトをドメインで運用するための設定方法
- 1.バーチャルホスト用ファイルの読み込みを有効化する
- 2.バーチャルホスト用ファイルにドメインを追記する
- 3.Macのhostsファイルに追記する
- 4.MAMPサーバーを起動したままだった際は再起動する
- 5.設定したドメインにアクセスできるか確認する
- まとめ
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- MAMP関連
- MAMPで複数サイトをドメインで運用するための設定方法
- 1.バーチャルホスト用ファイルの読み込みを有効化する
- 2.バーチャルホスト用ファイルにドメインを追記する
- 3.Macのhostsファイルに追記する
- 4.MAMPサーバーを起動したままだった際は再起動する
- 5.設定したドメインにアクセスできるか確認する
- まとめ
- 関連
こんにちは。何故かWeb開発環境についての記事を書いているタカムラ(@roze7361)です。
「色んなCMSを使ってみる」という会社からのミッションを受け、ローカル環境を構築してCMSをガンガンインストールする準備を整えています。
そんな中、ローカル環境構築に必要なソフトウェアは「MAMP」のおかげですぐ導入出来たのですが、無料版MAMPはドメイン1つしか管理できず、複数ドメインの運用できない事に気が付きました。
それだとCMSを複数インストールできない!ということで、複数ドメインの運用ができるよう無料版MAMPとMacに少し手を加えました。せっかくなのでその際の手順をまとめてみました!
CMS選定の際や、サイト製作をするにあたって複数環境を立ち上げたい!という方にも、非常に役立つ内容ではないかと思います。
※当記事はMac環境下で実施した内容を基に執筆しています。Windowsの方はご参考までにご覧くださいませ。
検証環境
私のPC及びMAMPの環境は以下のとおりです。
Mac関連
デバイス | MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2015) |
---|---|
OS | macOS High Sierra 10.13.6 |
プロセッサ | 2.8 GHz Intel Core i7 |
メモリ | 16GB 1600MHz DDR3 |
グラフィック | AMD Radeon R9 M370X 2048 MB Intel Iris Pro 1536 MB |
MAMP関連
MAMP | Version 5.1 |
---|---|
PHP | Version 7.28 |
Apache | Version 2.0 |
MySQL | Version 5.7.23 |
Cloud | 未使用 |
MAMPで複数サイトをドメインで運用するための設定方法
1.バーチャルホスト用ファイルの読み込みを有効化する
まずバーチャルホスト用ファイルの読み込みを有効化しましょう。
いじるファイルは、Apache関連フォルダの中にある「httpd.conf」というやつです。ディレクトリは以下のとおりです。
/Applications/MAMP/conf/apache/httpd.conf
この「httpd.conf」をお好きなテキストエディタで開き、574行目あたりにある「# Virtual hosts」という項目を探します。すると、以下のようなコードが出てきます。
「Include /Applications/MAMP/conf/apache/extra/httpd-vhosts.conf」という指示がコメントアウトにより読み込めない設定にされているので、#を削って有効化しましょう。
これでバーチャルホスト用ファイルの読み込みを有効化できました!
2.バーチャルホスト用ファイルにドメインを追記する
次に、有効化したバーチャルホスト用ファイルに構築するドメインを追記します。
ファイルは以下の場所にあります。先程有効化した指示に含まれていたものです。
/Applications/MAMP/conf/apache/extra/httpd-vhosts.conf
このファイルの末尾に、以下のようなコードを追記します。
<VirtualHost *:80>
DocumentRoot “/Applications/MAMP/htdocs/concrete5-8.4.3”
ServerName concrete5.com
</VirtualHost><VirtualHost *:80>
DocumentRoot “/Applications/MAMP/htdocs/drupal-8.6.1”
ServerName drupal.jp
</VirtualHost>
DocumentRootとServernameの意味は以下のとおりです。
- DocumentRoot:Webページ用のデータを設置している場所を指定
- ServerName:ブラウザ経由で確認する時にURL欄に打ち込むパス
MAMP直下のhtdocsフォルダ内にフリーのCMSである「Concrete5」と「Drupal」を構築するファイルを含んだフォルダを設置し、そこを参照するよう指定しています。
また、ブラウザから確認する場合は、「concrete5.com」か「drupal.jp」とURL欄に打ち込めばそれぞれConcrete5とDrupalの画面を表示できるようにしています。
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3.Macのhostsファイルに追記する
最後に、Macのhostsファイルをいじります。
Finderの上部メニューから「移動→フォルダへ移動」で出てくる枠に以下のパスを入力してください。
/private/etc/hosts
するとホストファイルまで一気にたどり着けるので、そのファイルをテキストエディタで開き、末尾に以下のように追記します。
127.0.0.1 concrete5.com
127.0.0.1 drupal.jp
「127.0.0.1」が自分自身を指すIPアドレス(ローカル・ループバック・アドレス)で、それに続けてバーチャルホストで増やしたドメインを追加していきます。
上書きしようとするとパスワードの入力を求められるので、Macにユーザーログインする際のパスワードを入力して下さい。
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4.MAMPサーバーを起動したままだった際は再起動する
もしMAMPサーバーを起動したままだった場合、設定をうまく読み込んでくれない可能性が高いので、MAMPサーバーは再起動しましょう。
MAMPのフロント画面にある電源ボタンを2回クリックすれば完了です。
5.設定したドメインにアクセスできるか確認する
ブラウザ経由で、設定したドメインで読み込めるか確認してみましょう。
「concrete5.com」と「drupal.jp」にアクセスしてみると、無事にインストール画面を読み込むことが出来ました。
これでWeb開発環境を複数ドメインで運用出来るようになりました!!
まとめ
MAMPを利用して複数ドメインを運用出来るようにするための手順についてまとめてみました。
私の場合、色んなCMSを試してみるというミッションがあるため、Concrete5とDrupalという異なる環境を準備しておりますが、勿論WordPress環境を複数準備するというような使い方もできます。
それにしても、日ごろ触らない作業をやってみると発見がたくさんあって面白いですね。
こんな機会がなければローカル環境の構築やCMSをいじったりする事はそうやらなかっただろうと思うので、このミッションにおいて得た知見はブログにも都度まとめていければと思います!
それでは!