魔法少女になり隊のアルバム「魔法少女になり隊~まだ知らぬ勇者たちへ~」のレビュー記事です。
PVにもなっているリード曲の印象を端的に言うと、「玉屋2000%楽曲(Wiennersやでんぱ組.inc)+マキシマム・ザ・ホルモン」みたいな感じ。つまるところのミクスチャー。
ヒメサマスピリッツなんて特にそんな感じ。Wiennersの姫君バンケット+ラウドみたいな。玉屋2000%楽曲が和っぽいフレーズを多用するせいで、和要素を入れてしまうとどうしてもそういう印象を受けてしまうんでしょうか。
PVはジェットセットラジオみたいな感じで好き。パルクールだから、ミラーズエッジの方が正しい?
彼らを知ったのが、私立恵比寿中学の「ちちんぷい」(アルバム「金八」収録)。
エッジの効いた曲ばかりのこのアルバムの中でも程よいラウド感とポップさが両立しており、お気に入りの曲の一つです。
私はこの「ちちんぷい」系統の楽曲が沢山収録されているんじゃないかと期待しておりました。しかし実際は、限りなくメタル寄りのトラックが大半を占めており、ボーカルもケロケロボイスだったので、その期待とは若干異なるものでした。
全編に渡って音圧が高く、ゴリゴリ感全開で高音を補完する為にボーカルが入っているような印象を受けました。シンセはイントロや間奏でこそ前に出てきますが、殆どの場合はドコドコドラムやギターが最前線に出てきます。あくまでも、メタルがやりたい人たちなんでしょうね。
歌詞は「凹んでいても頑張ろう!思いが届くように!」みたいな内容で、意外にも前向きソングが多いです。
まとめ
というわけで、「もっとポップなものを期待していたが、思った以上に鋼鉄スピリッツ全開で驚いた」という感想でした。
ポップもメタルも好きな私としてはどストライクなアルバムであるはずなんですが、上記の通りちょっと違うなぁって印象でした。ひたすら癖が強いアルバムなので、何回か聴いていくと馴染んで丁度よくなるかもしれません。
エネルギーに満ち満ちている方は、ヘドバンのおともに是非。