Chromeを使って日本からアメリカ版Googleを使って快適に検索を行う方法についてまとめました。
最近、情報収集の際に海外サイトを探す機会が増えてきており、「海外のGoogle検索を使った方が効率いいのでは?」と思い始めたのをきっかけに、最近はアメリカ版のGoogleから検索をしています。
特に何もせずGoogleにアクセスすると日本向けの検索結果にリダイレクトされてしまうため面倒だったので、Chromeに設定をしてサクッとアメリカ版Googleを使えるように設定をしてみたのでその内容を共有してみます。
私と同じように英語で情報収集するような方にとっては非常に便利になるかと思うので、是非お試し下さい!
検証環境
検証環境は以下の通りです。Mac環境下のChromeでの検証となります。
ブラウザ固有の作業が発生するまでは、どなたも参考になるかと思います!
デバイス | MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2015) |
---|---|
OS | macOS Mojave 10.14.2 |
プロセッサ | 2.8 GHz Intel Core i7 |
メモリ | 16GB 1600MHz DDR3 |
グラフィック | AMD Radeon R9 M370X 2048 MB Intel Iris Pro 1536 MB |
Chrome | バージョン: 74.0.3729.131 |
日本からアメリカ版Google検索を利用する方法
アメリカ版Googleトップページへアクセスする
まず、アメリカ版のGoogleトップページへアクセスしてみます。
Google検索でクエリ「google us」で調べてみると、「USA – Google」という検索結果が出てくるのでアクセスしてみて下さい。
すると、アメリカ版のGoogle検索画面が表示されます。
試しに「web marketing」で検索すると、リスティング広告が英語サイトのものになっています。地図もアメリカのものですね。何故かカンザス州。
地図以下の検索結果もこんな感じで、英語サイトのみが出てきます。「People also ask」って機能は現状日本版では見たことないですが、類似質問の回答をレコメンドしてくれる機能なようで非常に便利そうです。
ということで、アメリカ版のGoogleにアクセスすることが出来ました。
上記ではアンカーテキストにしていましたが、URLを明示すると以下のとおりです。
https://www.google.com/?gl=us&hl=en&pws=0&gws_rd=cr
このURLをベースにして、Chromeにアメリカ版Google検索を組み込んでいきます。
Chromeにアメリカ版Google検索を登録する
それではChromeでアメリカ版のGoogle検索を実行できるよう設定を進めていきましょう。
画面上部のりんごマークの隣りにある「Chrome」という表示から、「環境設定」という項目をクリックして下さい。もしくは、ショートカットキーで「⌘+,」でも、環境設定を起動する事が可能です。
環境設定を起動すると、「検索エンジンの管理」という項目を見つけてクリックして下さい。うまく見つからない場合は「設定項目の検索」から検索すれば出てくるかと思います。
そうすると、検索エンジンの管理画面に入るので、「その他の検索エンジン」の脇にある「追加」の項目をクリックして下さい。ここから、アメリカ版GoogleをChromeに追加していきます。
検索エンジンを設定する画面は以下画像のような感じ。以下のように設定して下さい。入力完了したら「保存」のクリックを忘れずに。
- 検索エンジン
その名の通り、検索エンジンの名前を設定します。「Google USA」として下さい。
お好みがあればご自由に。 - キーワード
後ほど説明しますが、アドレスバーから検索する際のショートカットキーを設定します。
短めのアルファベット数文字が良いかと思います。私は「gu」としています。 - URL
取り敢えず、以下のURLを貼り付けて下さい。
https://www.google.com/search?gl=us&hl=en&pws=0&gws_rd=cr&q=%s
URLについて、/search以下にあるgl、hl、pws、gws_rd、qというのはそれぞれ検索パラメーターといい、これらを使うことでアメリカ版Google検索を使う事ができるようになります。ちなみに意味はこんな感じ。
- gl:国を指定するパラメータ。「us」でアメリカを指定しています。
- hl:言語を指定するパラメータ。「en」で英語を指定しています。
- pws:パーソナライズを無効にするパラメータ。「0」で無効にしています。
- gws_rd:リダイレクトを設定するパラメータ。「0」で無効にしています。
- q:検索キーワードを指定するパラメータ。「%s」の部分に検索キーワードが入ります。
ちなみに、gws_rdについては削っても特に問題なく検索はできましたが、削って検索をすすめるとどういう影響が出るかわからないので念の為付与しています。
また、pwsについては、パーソナライズを有効化したいって方は上記URLから削除した上でChromeに設定して下さい。
パラメーターについて詳しく知りたい方はこちらのサイトも参照下さい。上記執筆にあたって、私も参考にさせて頂きました。
さて、入力が終わって「保存」も完了すれば、登録された検索エンジンの一覧に「Google USA」の項目が入ります。これでアメリカ版Google検索を使う準備が整いました!使い方を説明します。
Chromeでアメリカ版Google検索を使う方法
最後に、実際にChromeでアメリカ版Google検索を使う方法なのですが、常にアメリカ版Googleを使って検索する場合と、時々にアメリカ版Googleを使って検索する場合の2パターンに分けて解説をします。
常にアメリカ版Googleを使って検索する場合(既定の検索エンジンに設定する)
まずは常にアメリカ版Googleを使いたいという場合についての解説です。
やり方は、既定の検索エンジンに設定して、Chromeのアドレスバーから検索すればOKです。
先程アメリカ版GoogleがChromeに登録されているか確認した画面で、アメリカ版Googleに該当する項目の右端にある縦に点が3つ並んでいるボタンをクリックすると、「デフォルトに設定」という項目が出てくるので、これをクリックして下さい。これだけです。
そうすると、Chromeのアドレスバーから調べ物をした際にはアメリカ版Googleでの検索結果を表示してくれるようになります。便利!
時々アメリカ版Googleを使って検索する場合(ショートカットキーを活用)
そして、時々アメリカ版Googleを使いたいという方については、ショートカットキーを使うことをおすすめします。私も、日頃は日本語での検索がメインになるので、既定の検索エンジンは日本のGoogleに設定しておいて、アメリカ版Googleを使う際にはショートカットキーで活用しています。
こちらもやり方は簡単。先程Chromeにアメリカ版Googleを登録していた際に設定した「キーワード」を使います。実際の画面をお見せしますね。
先程、私はキーワードに「gu」と設定しましたので、アドレスバーに「gu」と入力します。すると、アドレスバーの右端に「タブを押してGoogle USAを検索」という表示がなされます。という事でキーボードのtabを押します。
そうすると、一時的にアメリカ版Googleでの検索を行ってくれるよう、Chromeが検索エンジンを切り替えてくれるのです!なんて便利なんでしょう…!
あとはいつもの通り、アドレスバーに検索キーワードを入力してエンターを押すだけ!そうすれば、アメリカ版Googleでの検索結果が表示されるようになります。
まとめ
今回は、Chromeを使って日本からアメリカ版Googleを使って検索を行う方法についてご紹介致しました。
英語での情報収集を行えると、周りの人たちとは一味違った情報を入手することが出来るかもしれません。また、私の勤めるSaaSやウェブ周りの最新情報については常に最新の動向が海外から数年経ってから流れてくるので、今回ご紹介した手法はガンガン使って情報を取りに行こうと思います。
また、検索エンジンをショートカットキーを使って切り替える動作はこれまで意識したことがなかったので、今後他の検索エンジンを使う際にも活用していけそうです。良い発見でした。
それでは!